- 研究職を考えているけど、平均年収が気になる
- 研究職で高い年収を得る方法が知りたい
- 年収1000万円欲しい!
あなたも、
「企業の研究職って意外に年収低い…」
なんて噂を聞いたことがあるかもしれませんね。
実際に職業別年収ランキングをチェックしても研究職は上位には入っていません。
研究を行う企業はある程度大きな会社だと思います。
ただ、誰でも知っているような大企業であっても「実際の年収は大したことないな…」とがっかりしてしまうことがあるのも事実です。
一方で、研究職で高収入を得ている人がいるのも、また事実なのですが。
ということで、今回は、
- 研究職の平均年収が低い理由
- 研究職の年収を上げるには?
- 研究職の職業別年収ランキング
などをお伝えしていきます。
Contents
企業の研究職の年収は低い!?収入は職種よりも業種や役職で大きく変わる
製品開発などの調査や実験を行う研究職の年収は、特別に高いというわけではありません。
人によっては思ったよりも低いと感じることもあるかもしれませんし、会社によっては同年代の平均よりもやや低めの数字となることもあります。
ただ、ある程度は、上を目指せるのも研究職の特徴ですし、コツコツと成果を積み重ねて年齢も上がれば、それなりに収入が大きくなることも期待できます。
実際のところ、言われているほど低くはなく、男女差はあるもののそれも常識の範囲内に収まっています。
決して高くはありませんが、それでも極端に少ないわけではなく、将来性もあって悪くはないといったところです。
会社によっては安定収入やボーナスも期待できますから、職業として選択肢に加える価値はあるのです。
専門性が高いわりには年収が低い?
それでも、研究職の収入は低いというイメージを持たれる方が多いのも事実です。
その理由の1つとしては、「専門性が高いわりに給料は特別に高くないから」ではないでしょうか。
企業の研究者というのは、その研究分野に限って言えば世界でも最先端の研究を行っている人が多いです。
たとえ狭い分野だったとしても、世界でもトップクラスの専門性があるわけです。
研究をするくらいですから、それなりに学歴があったり、頭も良かったりするでしょうし、自分は世界でも最先端だというプライドもあるでしょう。
それでも、年収に関してはその会社の研究職以外の他の職種(例えば開発職や営業職など)と大して変わらないということも多いです。
そのため「期待したよりも年収が高くないな…」と感じてしまうことが多いのではないでしょうか。
年収は業種や役職で大きく変わってくる
実際には研究職といっても、企業に勤めている場合、いちサラリーマンにすぎません。
なので、研究職だからといって特別に他の職種よりも給料が高いというわけでもないのが現実です。
実際の年収は、職種よりも、業種やどの会社に勤めるかで変わってくる方が大きいかもしれません。
例えば、IT関連なのか、化学関連なのか、製薬関連なのか、など分野によって給与水準は大きく変わってくるものです。もちろん、同じ分野であっても、企業ごとに給与水準が違うのは言うまでもありませんよね。
さらに言うと、会社の中でも、役職で給料は大きく変わってくるでしょう。
若いうちはあまり差がないかもしれませんが、研究職が重要な役職に就きにくい会社であれば、他の職種よりも給料が低めになってしまうこともあり得ます。
企業の研究職の平均年収は500万円くらいという調査結果も
企業の研究職の平均年収は、年代と性別でそれぞれ異なってきます。
ある調査によれば、男性の平均年収は約500万円、女性の平均年収は男性よりも100万円ほど低くなっているとのことです。
また、20代の平均は約360万円といわれ、30代になると470万円が平均年収となります。
20代だと約20%の人が300万円を下回っていますが、逆に約10%の人は500万円以上の年収だそうです。
30代にもなれば、少しずつ年収を得る人が増えていくので、高学年収を得るチャンスがあるといえるでしょう。
さらに40代では約720万円とのことですから、年齢を重ねるにつれてトントンと年収が上がっていく期待感が存在しますね。また、40代の内の約20%は1000万円近いの収入を得ているという話を聞いたこともあります。
この手の調査は、調査する集団によっても結果が変わってくるので鵜呑みにはできませんが、ある程度期待できるとはいえるのではないでしょうか。世間一般で考えれば、給料はかなり高い方です。
研究開発職は職種別平均年収ランキングで7位
マイナビの職業別平均年収ランキング(※)によると、IT・インターネット・通信の研究開発職は7位に位置しており、その年収金額は金額は約540万円とのことです。
ちなみに、職業別平均年収ランキングを見てみると、
2位:IT業界のシステムコンサルタントで、平均年収が約610万円、
3位:戦略や会計に人事系のコンサルタントで約600万円、
4位:医薬医療系のMRで約580万円
5位:プロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダー、約570万円
6位:臨床開発モニター、約560万円
7位:研究開発(IT・インターネット・通信)、約540万円
となっています。(※出典:https://mynavi-agent.jp/helpful/income/category/)
更に、研究開発職の下には、ERPとCRMやSCMといった、パッケージ導入コンサルタントが入っています。
年収額は約530万円で、その下に位置する財務や会計も、約530万円程度と拮抗です。
研究開発職の年収は、ランキングの順位だと7位で低めですが、金額による比較ならそれほど差は出ない様子ですね。
確かに、上位とは無視できない差があるのが事実でも、10位以内に入っていることから十分に魅力があるといえそうです。
ちなみに同調査によれば、
- 機械・電気系の研究開発職の平均年収は512万円
- 医療・バイオ系の研究開発職の平均年収は478万円
となっています。
企業の研究職では年収1000万円以上はきつい?
できれば年収1000万円欲しいと考える気持ちもわかります。
実際には平均が500万円程度ですから年収1000万円の大台というのは、かなり高水準といえるでしょう。
40代であれば年収1000万円も可能
研究職で年収1000万円は、40代で約20%の人が手にしているという調査結果もありますから、決して夢ではなく獲得の可能性はあると思われます。
20代で目指すのは流石に厳しいでしょうが、30代ならポツポツと1000万円を手にする人が出てきています。40代になると約5人に1人が大台に乗りますから、楽になるとはいえないとしても、チャンスや可能性は十分にあります。
楽な道のりではないとしても、研究職一筋で年収アップを目標とするのであれば、現実的なゴールとなり得るでしょう。
成果を出したりライバルを押しのけることが必要など、楽をして目指すことは不可能ですが、高みを目標に設定して努力を積み重ねることで結果に繋がります。
勤務先を間違えると、どんなに頑張っても…
また勤務先の選択もかなり重要になります。勤務先次第では、トントン拍子で年代ごとに収入が増える可能性もあります。
一方で、同じ研究職でも、会社によってはどんなにがんばっても年収1000万円は難しいということもあります。
その意味では、収入が増えやすい業種・企業を選択しなければ、年収1000万円は困難とも言えますね。
もちろん、成果が出せなければ評価も上がりませんから、挑戦のチャンスがあって、継続的に仕事に取り組める環境もまた大事です。
研究職からの転職は難しいという現実
詳しく知らない人達の間においても「研究職からの転職は、難しくて難易度が高い」という認識があります。
その認識は実際に正しいと思います。
現実に転職しにくい状況が存在しているのです。
理由はいくつかありますが、1つは、研究職を必要とする企業が少なく、需要が低いということが挙げられます。また必要性が低いということから、中途採用を行う企業も決して多くないわけです。
やはり研究開発に予算を掛けられるのは、比較的余裕のある大企業がメインですからね。
世の中の企業の圧倒的多数は中小企業なので、数としては、どうしても少なくなってしまいます。
これらが研究職からの転職を難しくしている要因で、より良い環境に移るチャンスが制限されてしまいます。
異業種に転職する場合、一般的にチャンスは28歳まで
30歳になるとチャンスが狭まりますから、早めに決断して転職を実現する必要があるでしょう。
異職種への転職だと更に条件は厳しくなって、25歳が限界といわれているのが現状です。
その為、研究職から転職を行おうとする場合は、早期に転職を行うか否かを決めて、計画的に実現を目指していくことになります。
とはいっても、上記はあくまで一般論なので、業種によっては30歳を超えても転職できるケースもあります。
(ちなみに私は30歳を過ぎて、研究開発から異業種に転職した経験があります)。
情報収集だけでもしておいて良かった
ただ、実際には早ければ早いほど年齢的に有利であることは変わりません。
もし年収アップを目指して転職を考えるのであれば、早目にどんな企業があるのか情報収集だけでもしておいた方が良いですよ。
「いつかは…」と考えているうちに、アッという間に30代後半に突入してしまうものです。
その意味では、私も20代後半から情報だけでも集めるようにしておいて良かったと思っています。
実際に転職するかは別としても、選択肢を知っているかどうかだけでも、時間の過ごし方が全然変わってきますしね。
転職を考えていて、自分にどんな選択肢があるのか知りたいのであれば、転職エージェントに教えてもらうという方法もあります。
例えば、研究職であれば、求人の件数の多い転職エージェントなどを使う人が多いですね。
3分もあれば簡単に登録できますし、もちろん無料で一切お金はかかりません。