- 組み込みエンジニアへ転職するか考え中
- 体力勝負の仕事は将来的に不安だ
- 組み込みエンジニアのメリットやデメリットを知りたい
あなたは、プログラムの知識があってハードウェアにも興味がありますか?
そうであれば、組み込み系のエンジニアは魅力的な仕事だと思います。
ソフト開発よりも専門性が高く、収入も高めの傾向ですから、やりがいのある仕事といえるでしょう。
でも、一方で、
「組み込みエンジニアは激務だよ!」
「納期に追われて毎晩徹夜続き…」
なんて噂を聞いたことがあるかもしれません。
そう聞くと、やりがいのある仕事と言われても、ちょっと不安になるのも無理はありませんよね。
そこで、今回は
- 組み込みエンジニアは本当に激務なのか?
- 組み込みエンジニアになるために必要なこと
- 組み込みエンジニアのキャリアパス
などについて、まとめてみました。
Contents
組み込みエンジニアは激務?若い人にしか務まらないの?
確かに激務のケースがある…残業時間は150時間!?
組み込みエンジニアは、比較的激務として知られています。
過去の話ですが、ピークのときには月の残業時間150~200時間なんて話もありました。
普段から100時間程度の残業をしていて、感覚がマヒしている人もいたそうです。
たまに60時間くらいの残業だったら「今月は楽勝だったな」なんて…。
ただし、組み込み以外でも、プログラマーがデスマーチで長時間労働という噂は、よく耳にしますよね。
組み込みエンジニアだからと言って特別に激務とも限りません。
IT業界においては残業がつきものということですね。
それに、会社による部分も大きいです。
もし負荷が高すぎるのであれば、思い切って転職するのも1つの手ですね。
組み込みエンジニアは体力的に若くないと無理?
「プログラマーは35歳が限界…」という噂もよく聞きますよね。
やっぱり組み込み系でも若くないと難しいのかと思うかもしれません。
ですが、実際はそんなことはありません。
50代、60代で活躍している人も沢山いるのが現状ですね。
たしかに、歳を取ると体力が衰えるのは事実。
そのため、徹夜で納期に間に合わせる、といった働き方はできなくなります。
なので、長時間労働や徹夜といった仕事の仕方がしかできない会社では、若くないと無理といえます。
でも、そんな会社は若手エンジニアを使い捨てる、いわばブラック企業でしょう。
若い方が技術の習得が有利とも限らない!
組み込みエンジニア自体は、すでに用意されている電気製品の中のコンピューターを制御する仕事です。この仕事は、パソコンに精通していることが重要になりますので、本格的に勉強することが必要になるでしょう。
そのように考えれば、若い人にしか務まらないと感じる人が多いかもしれません。
ですが、若い人しか技術の勉強ができないといった明確な理由はありません。
年配者であっても組み込みエンジニアで活躍することは十分可能といってもよいです。
もちろん、事前にそれなりの勉強しなければなりませんので全く知識がない人に関してはそれなりの時間がかかります。そのため、一般的には、ある程度物心がついたときからパソコンの勉強をしエンジニアを目指している若者の方が有望な可能性もあるでしょう。
ですが、20代でも技術を習得できない人はできないですし、50代でも新しい技術を学び続けて活躍している人も沢山います。
組み込みエンジニアが激務の理由は人材不足になりやすい職種だから!?
激務の理由はいろいろ考えられますが、やはり担い手が少ないことが理由になるといってもよいでしょう。
オープン系のソフトウェアとは異なり、組み込みエンジニアの仕事はかなり専門的な分野です。
知識・経験が求められる分野であるため、新しい人材が育ちにくく、人材不足になりやすい傾向があります。
そのため、仕事の数の割にはエンジニアの数が少ないといった実情があるんですね。
その分、給料はそれなりに良いことで知られていますので、収入アップを目指すのであれば、組み込みエンジニアを目指すのも一つの方法かもしれません。
他にも、会社やプロジェクトによっては、
- 納期が厳しい
- クライアント都合での仕様変更
などの理由で激務になってしまう事もあります。
でも、これは組み込みに限った話ではありませんし、会社次第といったところでしょう。
これからの組み込みエンジニアに必要なのは技術の吸収力!?
組み込みエンジニアは、ソフトウェアだけでなく、ハードウェアの知識も必要になります。
ときには、ハードウェア技術者にかなり近い立場でハードの特性を理解し、その上でソフトを組み込んでいくことになります。
なので、ソフトとハードの幅広い専門知識が必要になってきます。
しかし、必ずしも最初から、これらの専門知識を十分に身につけている必要はありません。
それに、新しい技術はドンドン生まれてきます。
それよりも、自分にとって新しい技術をいかに効率よく吸収していくか、といった能力も大事になってきます。
仕事だけでなく、趣味のレベルで興味を持って、技術を吸収できる人は貴重な人材になれるでしょう。
組み込みエンジニアの年収は本当に高いの?
組み込みエンジニアの年収は、平均年収は調査によって結果が上下しますが、500万円~600万円と見られます。
IT/通信系の技術者の平均年収が450万円程度であることを考えると、通常のエンジニアよりも若干高く設定されていますね。
また、経験者の場合は、年収700万円、800万円~といった高額の求人もあります。
もともと、専門的な仕事ですので、広く浅い知識だけでなく、特定の分野についての深い知識が有利に働きます。
使用する言語(C言語、アセンブラ、Java)や扱う製品によっても変わってきますね。
年収が高い理由は、やはり難易度が高いことでしょう。
専門的な分野ですので、難易度とともに年収が高くなるのは必然といえるかもしれません。
組み込みエンジニアのキャリアパス!キャリアチェンジは難しい!?
組み込みエンジニアになったとして、そのキャリアが将来どこで通用するのか気になりますよね。
組み込みエンジニアの場合、オープン系のソフトウェア技術者に比べると、キャリアチェンジの際に流用できる技術が少ない場合があります。
というのも、特定のハードに対する専門的な仕事を担当するケースが多いため、その担当を離れると、他ではなかなか通用しない技術も見受けられるからです。
ですが逆に、特定の企業で安定的に活躍したいのであれば、その企業の中核を担うハードに詳しくなることが好ましいです。
企業によっては、そのような組み込みエンジニアを社内で大切にして、ソフト系エンジニアは別途確保するといったところもあります。
そのため、まずは、その企業のコアである機器に欠かせないエンジニアを目指すことが良いでしょう。
また、他に流用する技術が少ない場合があるとはいっても、それまでのプログラミングのスキルは無駄にはなりません。
組み込みエンジニアは誰にでもこなせる仕事ではありませんから、経験があれば採用したいという企業は少なくなりませんよ。
【まとめ】組み込みエンジニアになるなら情報収集を!
- 組み込みエンジニアは長時間労働で激務になるケースもある
- 激務の理由の1つは人材不足(専門性が高いためが人材が育ちにくい)
- ただし、IT業界に残業はつきもの。
組み込みだから忙しいというよりも、会社や担当するプロジェクト次第といった面が大きいでしょうね。
あなたがワークライフバランスを重視したいのであれば、就職・転職の際に企業情報をできるだけ集めておくことです。
例えば、面接のときにどれ位忙しいのか聞いてみるのも良いと思います。(あまり露骨に聞くと、心証が悪くなるかもしれませんのでご注意を)
また情報収集としては是非活用したいのが転職サイト・転職エージェントなどのサポートですね。
組み込みエンジニアであれば、業界でも最大級の情報を持っているリクルートエージェントなどは見ておいて損はありません。
また、希望すれば、仕事上であなたが重視したい点に応じて、個別に無料でアドバイスをもらうことができますよ。
「この分野ってどうなのかな…」なんて疑問があったら、相談してみましょう。表には知れない情報も教えてもらえたりします。
あなたがワークライフバランスの取れた人生を送りたいのであれば、ぜひ転職サイトを活用して情報収集をしてみてください。
今すぐ転職というわけでなくても、求人をチェックして市場ではどんなニーズがあるのか知っておくだけでも、いざという時のための安心感が変わってきます。
◆参考◆組み込み系のキャリアを考える人にピッタリの情報はこちらから
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