- セキュリティエンジニアになるか迷っている人
セキュリティエンジニアは、近年注目を集めている職種の1つですよね。
あなたも「セキュリティエンジニアになってみるのもアリかな…」と考えていませんか?
でも、実際にセキュリティエンジニアを目指すのであれば、
- どれくらい需要があるのか?
- 将来性やキャリアパスはどうなのか?
など、あらかじめチェックしておきたいところです。
もしも需要が減っていたりするのであれば、考え直したほうが良いってこともありますからね。
ということで、今回は
- セキュリティエンジニアの需要や将来性
- セキュリティエンジニアの収入
- 仕事のやりがいや辛いところ
など気になる点をお話していきます。
Contents
セキュリティエンジニアの需要は急増中!?人手不足の状況が続くと予測
現在、セキュリティエンジニアは需要が高く、大きな注目が集まっていると言えます。
その理由は、やはり近年の急激なネットワークの普及です。
インターネットなどネットワークのユーザーが増加したこともあり、現場で即戦力となるセキュリティエンジニアの需要が高まっているのですね。
例えば、一番分かりやすい例は、スマートフォンです。
有名大手調査会社の調べでは、2018年のスマートフォン利用者数は7000万人に迫る勢い。
正に全人口の2人に1人を超える人々が毎日のようにインターネットを利用している計算になります。
さらに2019年には総務省からの指導もあり携帯電話料金の低価格化が予定されていることから今後ますます需要が高まることが予想されています。
このようにネットワークを利用する一般ユーザーが増加している中で課題となるのがセキュリティの問題ですね。
怖いことに、何の対策も行わずに無防備な状態でネットワークを利用しているというユーザーも少なくないです。
そのせいで、ウィルスやマルウェアが蔓延しやすい状況になってしまっています。
このような状況を打開するために、正しいセキュリティの知識やノウハウを持ったセキュリティエンジニアが注目されています。
セキュリティエンジニアの役割は終わらないため将来性は明るい!?
現在は高い需要が見込まれるセキュリティエンジニアですが、将来的にどうなのか、将来性が気になりますよね。
ただ実際のところ、セキュリティエンジニアの将来性は明るいと考えられます。
なぜならセキュリティエンジニアの役割はそう簡単には終わらないからです。
というのも、個人や企業のパソコンやスマートフォンを狙った悪質な手口は常に生まれ続けています。
毎日のように新たな脅威が登場していると言っても過言ではありません。
そのため、セキュリティではその時点で最新の知識や技能を身につけたとしてもそれで終わりではなく、常に動向を観察してアップデートし続けることが大切です。
したがって、1度完璧なセキュリティ対策を施しても新たな脅威が登場すれば再度対策を行う必要があるのです。つまり、セキュリティエンジニアの役割は終わることがないということですね。
また、今後は、ますますIoTの導入が拡大されますし、2020年からは小学校でのプログラミング授業の必修化もスタートします。
今まで以上に多くの人々の生活にネットワークが欠かせない時代となり、利用者も増加していくと考えらえます。
そして、ネットワーク利用者の増加に伴いセキュリティの需要もおのずと高まるというサイクルが途切れる可能性は極めて低いのが現状です。
セキュリティエンジニアの平均年収は600万円程度で給与水準は高目!
次に、気になるセキュリティエンジニアの年収について見ていきましょう。
厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、セキュリティエンジニアの平均年収は600万円という結果になっているそうです。
他のエンジニア系の職種では平均が500万円台であることが多いですので、セキュリティエンジニアの平均年収は高目の水準であるという印象ですね。
もちろん、セキュリティエンジニアと一口にいっても、一般的な個人ユーザー向けのサービスから、大企業のシステムや公的な情報インフラの安心安全を守る役割まで幅広いカテゴリーがあります。
そのため、給与にも幅がある点には留意する必要があります。
それでも、平均的なセキュリティ会社の新卒採用の例では初任給が20万円以上、平均年収が300万円程度で、他の業種と比較してもやや高い水準だと思います。
また、基幹インフラを取り扱っている会社や、外資系会社、大企業の場合は、年収が1000万円程度に達する例も少なくありません。
また、深夜早朝手当、時間外手当に加えて、未知の重要なセキュリティの問題を発見して解決した場合にはボーナスが支給されるようなケースも考えられます。
セキュリティエンジニアの仕事内容・やりがいは安全な環境を構築すること
セキュリティエンジニアの仕事の「やりがい」って何でしょうか?
それを考えるために、セキュリティエンジニアの仕事内容を改めて振り返ってみましょう。
例えば、セキュリティエンジニアの仕事内容の1つは、安全性を確保するために、常にシステムを最新の状態に保ち続けることです。
システムのセキュリティ問題を解決するパッチがリリースされたら、いち早くアップデートを行ったりします。そのために、オペレーティングシステムや、ウイルス対策ソフトウェア、ルーターなどのインターネット接続機器のファームウェアなどのアップデート情報を常に注視します。
また、ネットワークシステムを作る際に、より安全性の高いルートを構築することもセキュリティエンジニアの大切な仕事の1つですね。
例えば、デバイスを無防備に直接インターネットに接続するのではなく、ファイヤーウォールを挟んでから接続します。重要なシステムの場合は、インターネットから切り離すというのも1つの方法ですね。
セキュリティの脅威はインターネットからとは限りません。
例えばウィルスの混入したUSBメモリを使用した途端にシステムがウィルスに感染する例もあります。
そこで、ときにはUSBメモリを使用させない、あるいは使用しなくても良いようにシステムを構築するなどの方法も検討します。
このようにセキュリティエンジニアの仕事内容は、システムの安全性をより高めるための管理監督、アドバイス、提案などを行うものです。
セキュリティエンジニアが担当するこれらの取り組みによって、利用者はセキュリティに関する脅威を気にせずに、安心して本来の業務を遂行できるようになります。
セキュリティエンジニアのやりがいは、このような環境構築を通して、利用者をサポートできることではないでしょうか。
セキュリティエンジニアがつらい2つのケース!「セキュリティエンジニアはやめとけ」と言われるのはなぜ?
どんな仕事でもそうですが、やはりセキュリティエンジニアにもツライと感じる点はあります。
なかには「セキュリティエンジニアはやめとけ!」なんて言う人もいるかもしれませんが、この仕事のどんなところがツライのか、2つのケースを見てみましょう。
勤務時間が不規則になるとツライ
セキュリティエンジニアの仕事のつらいケースの1つ目は、時間が不規則になってしまいがちなところです。
というのも、セキュリティに関する脅威は、昼も夜も無く襲い掛かってくることがあります。
そのせいで、深夜や早朝に突然連絡が来て緊急出動して対応することも少なくありません。
ときには、深夜勤務が明けて「これで家に帰ってゆっくり休もう」と気持ちを切ってしまった直後に、緊急出動の連絡が来ることもあり得ます。これは、心身ともにかなりつらいですね。。。
問題を丸投げされるとツライ
セキュリティエンジニアの仕事がツライもう1つのケースは、いきなりセキュリティ問題を解決してほしいと丸投げされてしまう場合です。
特に依頼者がシステムの構造を全く把握していない状態で丸投げされてしまうとツライものがあります。
相手はこちらを優れた知識とスキルを持つプロフェッショナルだと思い込んで依頼をしており、それは光栄なことです。
ですが、本人さえも把握していないシステムの問題を解決してくれと突然言われても、困ってしまいますよね。
ゼロから見知らぬシステムの構造を調べて全容を把握するには、当然多くの時間を要するものです。
そのため、問題を解決するまでは待ってもらうことになりますが、一生懸命問題を解決しても遅いと言われてしまう場合もあるのです。
以上、一般的なセキュリティエンジニアの将来性や仕事内容、収入などについてお話してきました。
繰り返しになりますが、セキュリティエンジニア自体は、今後も需要が見込まれる将来性の高い職種だと言えるでしょう。
もちろん、一口にセキュリティエンジニアといっても、勤める会社や扱うシステムによって将来性にも収入にも幅があることに留意する必要はあります。
なので、セキュリティエンジニアを目指す場合には、会社情報・採用情報など、多くの情報を積極的に集めるようにしてください。
情報を集めるには、転職サイト、転職エージェントなどを利用すると効率が良いです。
例えば、業界でも最大級の非公開求人があるリクルートエージェントは鉄板の転職サイトです。
自分の希望に沿った求人をピックアップして都度送ってもらったりすることも可能なので、忙しい人でも効率よく情報を集めることができます。
今すぐに転職するわけじゃなくても、とりあえず登録するのもアリです。
情報を知っているか知らないかだけで、いざというときに違ってきますよ。